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ペルセウス
勇者ペルセウスは
くじらの魔物から
王妃アンドロメダを救った
降ってきそうな程の
満天の星空を見上げると
神話の世界が広がっていく
流れ星がひとつ、ふたつ、、、
「こんなに流れ星が多いと
願いごとに困っちゃうね」
はしゃぎながら彼女は微笑む
願いごとはひとつさ
なんてことは口にできない
気がつくと夜は明け始め
彼女は肩に寄りかかって眠っていた
無防備なその寝顔にそっと囁やく
愛してるよ
・・・
8月のこの時期になると
決まって夢に現れる
あの星降る夜の想い出
もう忘れてしまった想い出
あれからどれだけ時間(とき)がたったのだろう
どれだけ大人になったのだろう
今度こそは勇者となれるだろうか
----------Aug.12,2000