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携帯電話と私 〜CDMA2000 1xへ〜

 2002年3月11日、auが第3世代携帯電話サービスを4月1日から開始すると正式に発表した。ちょうどその頃それまで使っていたDocomoのドッチーモN821iの調子が悪くなってきていたため、買い替えようかな、と思っていた矢先のことだった。

PHS導入

1995年7月にNTTパーソナル(後にDocomoに吸収される)とDDIがPHS(Personal Handyphone System)サービスを開始したが、その存在を知ったのは同年10月で、アステルが同サービスを開始した時だった。端末の値段もかなり落ちてきていた時期で、何より月額基本料や通話料が携帯電話より遥かに安いことに惹かれて購入を決意。公衆電話と通話料がほぼ同じで、公衆電話に並ばなくていいというのが売りの一つであった。で、どこのキャリアにするかが問題であったが、当時言われていたのは、

であった。PHSは一つの基地局には同時に5台の端末しか繋げないという話もあったことから、NTTがDDIと同じ程度のエリアをカバーした時にはNTTの方が有利だ、と考え、NTTパーソナルにした。(今考えると、DDIにしておけば良かった。H"は衝撃的だった。) 当時の端末は、見た目が本当にオモチャのようであった。また、電池の劣化が激しかったこともあり、1年〜1年半おきに端末を買い替えた。形は、フリッパー付きを好んだ。ポケットに入れておいても誤操作はないし、折り畳み式は接触不良を起こしやすいと言われていたからである。その後、DDIによるH"や携帯電話の普及に魅力を感じながらも、

といった理由で、ドコモのPHSを使い続けてきた。それといった不便も感じていなかったし。

PHSからドッチーモへ

2000年、携帯電話の普及に伴い、多くの人から「捕まらない」という声を聞くようになった。私としては、捕まりたくないのだが... また、富士山や九十九里浜などへ星を見に行くと、PHSは圏外! こういった状況から、携帯電話の購入を考える必要が出てきた。急成長したiモードにも興味あったし。しかし、何よりもドコモの音質の悪さには堪え難かった。ドコモの携帯には電話したくないほど。HyperTalkの採用で若干は音質向上したが、今までPHSを使ってきた人間としてはまだまだ耐えられない。音質を議論すると必ず出てくるのが、ちょうどその頃サービスが始まったcdmaOne。CDMA方式が良いのはわかっていた。でもドコモも2001年からCDMAにすると言っていたし。最後までDocomoかcdmaOneか迷った。ちなみにJ-Phoneは、何か中途半端な気がして考慮に入れなかった。

そんなことを考えているうちに思いついたのが、ドッチーモ。ドコモの携帯とPHSの両方を持てば最強ではないか。携帯のエリアの広さ、PHSの音質/通信速度の良さ、電話番号は追加するだけ。しかも携帯とPHSが1台で済む。あとは月々の費用。ドッチーモプランは結構高いと感じていたので、いろいろ考えた。

その結果、携帯電話単独とほとんど変わらない月額基本量となった。

また、無料の転送サービスを利用し、携帯が圏外の場合はPHSへ転送、それでも圏外ならPHSの留守電センターへ転送されるようにした。駅の地下街などは意外と携帯がダメでPHSがよく入るときがあるのだ。(JR横浜駅改札前のドトール内など。)こうすることで、留守電は安いPHSの方のみでよい。

次は機種。iモードに興味があったので、大画面にこだわり、N502iベースのN821iにした。

そしていよいよ契約だが、ここで思わぬ問題が。ドコモショップ以外では、PHS継続/携帯新規の受け付けをしてくれないのだ! どこも両方新規のみ。困った末、安い量販店で両方新規で契約し、PHSの解約&ドッチーモへの移行をドコモショップでお願いすることにした。移行手数料がかかったが、全部ドコモショップで買うより安くすんだ。(新規ドッチーモ5,800円+手数料3,000円。全部ドコモショップだと15,800円!)

こんな感じで、2000年10月よりドッチーモ生活が始まった。ちなみに、大学内の内線番号をもらったのだが、ドコモのPHS用だったので、ドッチーモに組み込んでしまい、1台3役をこなすことになった。かなり快適! しかしその後、迷惑メールとのイタチごっこをすることになる。ドメイン指定でかなり減ったけど登録数10個は少ないよ。

ドッチーモからCDMA 2000 1xへ

2002年3月。ことの始まりは、N821iの不調。すぐフリーズを起こし、勝手に再起動する。折り畳み式であるための接触不良によるものか?! 使用歴は1年半。そろそろ寿命か。しかし、ドコモはドッチーモを見捨てたのか、ここ1年半、1度も新機種を出さなかった。できればN503iSベースのカラー画面ドッチーモが出るといいなあと思っていたのだが。大画面に慣れてしまっていたので、2インチ未満の画面は避けたい、となると今のと全く同じ機種に買い替えることになるが、やっぱカラーがいいかなあ。というわけで、他もいろいろ調べてみることにした。

この頃の各携帯の売りは、

H"はもはや電話でなく通信機器(Air H")になっていた。また、元祖のJ-Phoneに続き、デジカメ搭載機種がFOMAやauでも出てきていた。デジカメは別にあるし、携帯で送ることもなさそうなので、デジカメ搭載は不必要。J-Phoneの第3世代は互換性を保つため秋まで延期らしい。正解だろう。そんなわけでJ-Phoneにする理由が見つからない。次はFOMA。第3世代なのはいいんだけど、なんだあのデカさ。特にデジカメ付きのやつ。しかもエリア狭すぎ。PHS以下なんじゃない? FOMAは焦りすぎた。というわけで却下。そしてauの第3世代携帯電話サービスの発表。旧cdmaOneの上位互換なので、エリアは今まで通り+α。いいじゃん。結局またcdmaOneとドッチーモで悩むことになるのね。しかし1年半前とは状況が異なっていた。ドッチーモは何一つ変わっていないのに対し、cdmaOneはかなりパワーアップしていた。

ドッチーモの利点は、もはや、

だけだ。しかし、電話番号変更通知は一時的なもの。離島(伊豆諸島、小笠原諸島など)へ行く時はバカンスなので電話に縛られなくてもいいのでは。必要なら公衆電話があるし。アドバンテージのないイメージだけのブランドって? というわけで、auに乗り換え決定!

機種は、大画面がいい、ということでSANYOのA3011SAに決定。実は当時のドコモのNシリーズ(2インチ)よりわずかに広い(2.1インチ)。カラー画面もすごく綺麗(6万5千色)! 東芝のA3013Tも良さそうだったのだけど、来月発売は待てない。

4月1日の発売日に各店鋪を回るが、auショップ以外は未入荷がほとんど。カメラ付きのA3012CAは結構あった。相場はほとんどが12,800円(手数料込み)。安いところで、9,800円とか7,800円があったが在庫がないならお話にならない。そして4月6日に一番安かった7,800円の店に1台だけ入荷し、即購入。

実際に使いはじめて感じたこと。

そんなわけで快適に使っているが、通信速度は使い分けが必要なようである。それと、Macintoshで144kbps通信ができるケーブルを探さなければならない。

----------2002年4月10日

auに替えて早一ヶ月。使い心地はとても良い。替えて良かったと思う。敢えて気になる点を挙げると、電波状況が悪くなるときの粘りがドコモより悪いかも。ドコモはザーって音が少ししながらも結構がんばって繋がっている気がするけど、auの方は声が歪んだ感じになって、一瞬音が飛ぶ。auは限界領域に弱いのか?! それともcdmaOneは切れにくいけど、切れるときはすぐなのかな。理屈ではそんな気がする。

もう一つ。メール送信でエラーがたまに起こる。原因不明。旧cdmaOne基地局を使っている場合の切り替えの問題だろうか。2回目には無事に送れるが。

----------2002年5月3日
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